長靴をキレイにしよう!

専門/技術

皆様、牛舎に入るとき、長靴を消毒していますか?最近、牛舎への無断立ち入りなどが話題になっていましたが……。やはり、病気の持ち込みは怖いですからね。普段作業をしている人でも、牛舎の出入りの際はきちんと消毒すべきだと思います。
ということで、今回はその消毒について、我々の取り組みをご紹介していきたいと思います。消毒、といっても色々ありますので、今回は長靴の消毒、というところに焦点を当てたいと思います。

まず基本的なところですが、そもそも長靴はキレイにしておこう、というところですね。

汚れを洗い落とす、という行程が消毒におけるキホンの「キ」です。というより、消毒液がどうこうの前に、まずこれを徹底すべきでは?と思います。踏込槽を踏むのは、まずこの「洗浄」があってこそ。「洗浄」と「消毒」二つ合わせて、初めて本当の「消毒」足り得るのではないでしょうか。

この写真のように、各牛舎に洗い場がありますので、長靴が汚れている場合はここで洗っています。しかし、冬は使えなくなってしまいますので、処理室の中で洗うしかありません……。生産者の方は、冬場の洗い場や消毒はどう工夫されていますか?よければコメントで教えていただけると、たいへん勉強になります!

導入舎と哺育舎では、踏込消毒槽にはロンテクト(逆性石けん)を使用しています。踏込といえば、ビルコンなどの塩素系を使うイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。これには理由があり、石灰塗布している都合上、塩素系を使用すると、石灰を中和してしまうからです。また、当たり前ですが、汚れると消毒効果が落ちるので、汚れてきたら交換していますよ。(希釈倍率は守りましょうね!)

離乳舎と育成舎では、ロンテクトではなく、消石灰を踏込槽に入れています。本当は塩素系なんかを使えればいいのですが、電熱器がないので冬は凍りますし、処理室もないので、こうなってしまいます……。  ここで、もうひとつの取り組みをご紹介したいと思います。それが牛舎によって長靴を変える、という方法です。

これは導入舎での取り組みですが、導入舎専用の長靴を用意し、脱いだ後はこうしてロンテクトに浸しています。当初は長靴を分けてはいなかったのですが、サルモネラ発生を機に、子牛と育成牛とは長靴を別にしてしまうのも、1つの手ではないでしょうか。筆者の場合、導入舎用長靴と、それ以外用の長靴、集荷用の長靴と、3種類に分けています。いずれにせよ、長靴はキレイに洗い、消毒する。これに尽きますよね。

ということで、今回はこれで終わりとなります。次回は、除角の様子についてお届けしたいと思います。ちなみに除角は焼きごてを使います。あ、かわいそうなやつ……とお思いのそこのあなた、案外そうでもないかもしれませんよ……。

それでは閲覧ありがとうございました!次は5月17日更新予定です!

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