さて、ついにこのお話をする日がやってきました。カーフレールです!!
カーフレールは、ハッチ用の哺乳ロボットです。天井に吊るされたレールを通り、1頭1頭にミルクを飲ませてくれます。
ハッチには番号が設定されており、その順番に飲ませていきます。下の写真で、向かって右手前から始まり、奥まで行ったら一度戻ってきて、その後左側の列を手前から回る形です。
哺乳の回数ですが、1日4回飲ませることができます。動き出す時間は決まっていて、時刻は以下の通りです。
① 06:00
② 10:00
③ 15:00
④ 20:30
満床の場合、1列あたり1時間半程度、2列で約3時間かかります。
設定している1回あたりの最大量は2ℓまで。少量多回哺乳により、飲ませすぎを防ぎ、消化不良等による下痢の発生を抑えるためです。
ちなみに、1日に飲ませるミルクの量ですが、1日6ℓもしくは7ℓで、導入時の体重により分けています。具体的な哺乳プランについては、またいつかお話できればと…。
子牛が吸い付けばこのようになります。乳首の穴は丸ですが、一般的な哺乳瓶用のものより固いです。苦手な子も時々いますが、そういう子には個別に対応しています。
飲み終わった後には、乳首の上(金色の部分)から消毒液が出る仕組みです。ただし、乳首の周りの部分は消毒されないので、注意が必要ですね。勤務時間内のみではありますが、哺乳が全て終わったあと、従業員が周囲の汚れを拭き取り、消毒しています。もちろん乳首も洗浄・消毒していますよ。
ところで、子牛はこれを覚えるのにどれくらいかかるの?とお思いの方もいるかと思います。
これには個体差があります。1度で覚えてしまえる子もいれば、少し苦手で、2~3日ほどかかる子もいます。ですが、大抵は3日以内には覚えてくれるかな~という感じです。
筆者の体感ではありますが、預託元の農場で、こちらのハッチと扉の構造が似ている(隙間から顔を出させて哺乳している)場合は、覚えが良いような気がしています。顔を出すことに抵抗がないからでしょうか…?
さて、今回は少し説明が多くなってしまいましたが、このあたりで終わりにしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました!
次回は4月26日更新予定ですが、今までに比べて少し重要度の高いお話をしたいと思っております。特に、現在預託をされている方々には知っていただきたい内容となりますので、ぜひ、次回の更新も見ていただけたらと思います!
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