だんだんと寒くなってきました。ストーブの出番も増えてきたのではないかと思います。もちろん、寒いのは人だけではありません。搾乳牛や育成牛ならまだしも、子牛は寒いだろうな、という日も少なくありません。今回は、この時期の子牛の保温についてお話していきたいと思います。
さて、子牛の保温といえば、まず真っ先にジャケットが浮かぶのではないかと思います。ですが、今時期の温度くらいで子牛にジャケットを着せるか?という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。もちろん、農場により管理場所や環境が異なりますので、一概にどう、というわけでもありませんが。
アグリサービスでは、今時期くらいの温度(概ね最高気温10度台、最低気温が1桁)であれば、ネックウォーマーのみです。牛舎の中がそれなりに牛で埋まっていれば、外気温+5℃くらいはあるかと思われます。したがって、ジャケットを着せてしまうと、夜間はともかく、昼間は暑い日もありそうです。また、暑さで汗をかいたところに、夕方からの冷えが重なると、かえって風邪を引いたりするかもしれませんしね。
どんなネックウォーマーを使っているの?という質問については、ここでお答えしておきましょう。大きく分けて、2種類のタイプを使っています。特に使い分けはありません。
まず、上の画像が人用のネックウォーマーです。実際、人用のものを活用されている方も多いのではないでしょうか。こちらの製品であれば、1つ500円程度で買えますので、牛用のものに比べれば経費も抑えられます。ただ、子牛が大きくなってくると、着脱がだんだんと大変になってきます。また、金具が引っかかって首が締まる、なんて事故もあり得なくはないため、金具やゴム紐は手作業で取っています。
次に、下の画像が牛用ネックウォーマーです。こちらはマジックテープになっており、変なところに引っかかっても外れやすく、安全といえば安全かもしれません。牛が大きくなっても着脱しやすいのもメリットですね。人用のものと違い、2~3ヶ月齢までは使えると思います。大きい子牛にネックウォーマーが必要な場合は、こちらを優先的に回しています。
一方、洗って繰り返し使っているうちに、マジックテープが劣化してきて、自然に剥がれて脱げてしまう、ということがあります。また、1つ2000円近くしますので、大量に購入する場合は熟慮が必要かもしれません。
色々と紹介しましたが、農場の環境に応じて使い分けることが大切かと思います。特に外ハッチの場合、今時期だとネックウォーマーだけでは寒い場合もあるかもしれません。また、屋内だとしても、肌寒い場合は安物のネックウォーマー1枚あるだけで、子牛にとっては大きく違うかもしれませんよ。
ということで今回はおしまいにしたいと思います。次回は11/8更新予定です。閲覧ありがとうございました!
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