早いものでもう10月です。えんゆう哺育育成センターも、稼働開始から2年が経過しました。2年前の今頃、導入舎で育てていた牛たちは、それぞれの農場へ帰り、初めての分娩を迎える頃かと思います。導入した子牛の母牛の中にも、見覚えのある番号がちらちらと見えてきました。どうか母子ともに無事で、分娩を乗り越えてもらいたいものです。
さて、タイトルを「冬眠」としましたが、正直あまり関係ありません。単純にテントウムシが越冬しに牛舎の中に入ってくるので、こんなタイトルにしてみました。ただ、寒暖差が大きくなってきているので、牛が風邪を引くリスクが高い時期かと思います。換気と保温のバランスに頭を抱える方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は牛に風邪を引かせないための工夫について、お話していきたいと思います。あ、もちろんですが、人も風邪を引かないように気を付けましょうね。
さて、こちらは離乳舎の横のカーテンですが、丸で囲っている部分をよく見てください。このちょい開け、どう思いますか?隙間風を牛体に当てるのはよくない、というのは周知の事実かと思いますが、こうした開け方をしてしまうと、ちょうど牛の身体に冷えた風が当たってしまいますよね。上側のカーテンのように、牛に当たらない位置であれば問題ないでしょうが……。こうしたちょい開けは、風邪の原因になり得ます。
ですので、開けるのであれば、こうしてある程度がばっと開けてあげるのがよいでしょう。空気の通り道を狭めれば、そこを通り抜けてくる風は冷却され、温度が下がります。当然、冷たい風は体温を奪います。開けるときはある程度思い切って開けてしまった方が、かえって牛は風邪を引かないかもしれませんよ。 ということで、今回はこれでおしまいです。次回は10/11更新予定です。閲覧ありがとうございました!
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