最近、若者の間では白湯がブームになっているとか。そんな話を先日テレビで観ました。飲料メーカーがペットボトル入りの白湯を売り出したところ、想定以上の売り上げを叩き出したそうです。
メディアが流している情報の是非はさておくとして、ぬるま湯が良いのは牛も同じなようです。
皆さんは、子牛に水を与えていますか?
ミルクを飲んでいれば水分は摂れるから……と、水を与えていない方もいらっしゃるでしょう。
たしかに哺乳によって水分は供給されているとは思います。しかし、哺乳だけで水分が満たされているか、ということは明らかになっていないようです。
一方、固形飼料の摂取、という観点でとらえてみるとどうでしょうか。
第1胃の中でスターターを発酵させるには、1胃内に十分な水分があることが必要です。ミルクは第2胃溝反射によって第4胃に流入するため、1胃内の水分とはなりません。
したがって、摂取したスターターを発酵させるには、やはり飲用水を与えることが必要です。
アグリサービスでお預かりしている子牛を見ていても、やはり配合を食べ始めると水を飲むことが増えてくるように感じます。だいたい生後14日前後に反芻が始まるので、その頃からですね。ただ、それ以前でも、水を飲む姿は見かけますよ。
固形飼料の摂取量が飲水量と相関する、という話はよく知られているかと思いますが、スターター1㎏に対し、水は4ℓ必要とされています。
水温は冷水よりも温水の方が子牛の飲水を促進し、哺乳期ではこれが顕著だとする研究報告もあります。
アグリサービスでは、キレイなぬるま湯を与えるようにしています。
ミルクを飲ませていても、常にキレイな水を飲めるようにしておいてあげることは、よりよい子牛を仕上げていくうえで大切なことだと考えています。
ちなみに、ミルクを飲ませた直後に水を与えると、飲んだ水が胃の中でミルクと混ざり、消化不良の原因になる可能性があるので、少し時間を置いてから与える方がよさそうです。具体的な時間は…諸説あるようですが、筆者はミルクから15分以上空ける、というのを参考にしていますね。
ということで、今回はこれで終わりにしたいと思います。
次回は…
【堆肥について】
7/26更新予定です。閲覧ありがとうございました!
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