今回は石灰塗布についてお話していきます!
といっても、導入舎の石灰塗布についてです。哺育舎でも石灰塗布はしていますし、煙霧消毒を行うこともありますが、それはまたの機会に…。
まずは石灰塗布の意義について、簡単に解説していきたいと思います。
ドロマイト石灰を水に溶かし、壁や床に塗布します。石灰は消毒効果が幅広く、多くの細菌やウイルスに有効です。ロタウイルスやサルモネラ菌もこれでバッチリ!
しかし、原虫はどうでしょうか。具体的にはコクシジウムやクリプトスポリジウムですね。厄介なことに、これらを石灰で「殺す」ことはできないようです。さてどうしたものか……。
じゃあ隠しちゃえばいいじゃん!!
ということになりますね。上から石灰を塗り、覆い隠してしまえばいいということですね。石灰が効くものは殺菌、効かないものは上から隠してしまえる。石灰塗布の意義はここにあります。
では具体的にどんな手順でやっていくの?という話に移りたいと思います。
まずご覧いただきたいのがこちら↓↓
導入舎のハッチです。子牛が出ていき、洗い終わって、まだ石灰塗布をしていない状態です。ここに石灰を塗っていきます。
…とその前に、肝心の石灰ですが、以下の2つを混ぜて使用しています。
混ぜ合わせる割合は…
石灰:水=1:2
ちなみに、筆者が実際に石灰塗布を行うときは…
バスターホワイト:デオドラントH:水=10㎏:5㎏:30ℓ
で作っています。これでだいたい導入舎のハッチ×16個丁度、くらいの量になります。
そして、できあがったものがこちら↓↓
さあ、石灰を塗っていきましょう。でも、刷毛で塗るわけではありません(この数やってられない)。こうするんです。
これを使って……
とりゃーっ
はい。こうして石灰を塗ります。これが乾くと……
なんと!キレイに白くなりましたね!!
ちなみにこの石灰塗布、子牛が出ていく度にやらなくてはいけないので、正直なところ、大変です。ですが、これをやらないと、もっと大変なことになったり…?と思うと、やはり手が抜けませんね。大変ですが。
さて、今回はこのあたりで終わりにしようかと思います。
今回の記事を読んでくださった方の中には、「これどうやって洗うの?どういうハッチなの?」と思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで次回は…
【導入舎の中を覗いてみましょう!】
ということで計画しておりますので、ご期待ください!更新は4月19日予定です。また見てくださいね!
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