ただ餌を与えるだけじゃ、子牛は丈夫に育ちません

今回は、哺育舎での給餌と飼槽管理についてご紹介します。

預けた子牛が毎日どんな環境で育っているのか、気になる畜主さんも多いんじゃないでしょうか。

哺育舎は月齢の若い子牛たちが過ごす場所なので、毎日の管理の積み重ねがその後の成長に大きく関わってきます。

今回は哺育舎(生後2週間~2か月齢までの子牛が過ごす牛舎)を例にご紹介しますが、給餌の方法や管理の細かなやり方に違いはあっても、牛の状態を見ながら丁寧に育てていくという考え方は、当センターのどの牛舎でも同じです。

一日のはじまりは、乾草から

哺育舎での給餌は、朝8時と昼3時の2回。最初に与えるのは乾草です。

朝、担当者が牛舎に入ると、乾草入れの中はすっからかん。

哺育舎は生後2週間~2か月齢(冬は3か月齢)までの子牛が過ごしていますが、そろそろ離乳舎へ移動という時期になると、食べる量もぐんと増えてきます。前日の帰り際にたっぷり入れておいても、翌朝には空っぽ…なんてことがよくあるんです。笑

担当者が帰宅する前

なので朝いちばんは、配合飼料より先に乾草をたっぷり入れる補充するところからスタートです。

ちなみに乾草を先に与える理由は、粗飼料を先に口にすることでルーメン内が安定し、そのあとの配合飼料も食べ進めやすくなるからです。乾草は給餌の時間だけではなく、子牛がいつでも口にできるように常時置いています。

ちなみに、当センターで与えている乾草についてはこちらの記事を↓

餌を入れる前に、まず飼槽をきれいに

給餌のときは、飼槽の状態を整えることから始めます。

給餌前の飼槽はこんな感じ。前回の餌や乾草が残っていますね。

残った乾草をホウキではき出し、消毒スプレーをかけてよく乾かしてから配合飼料を入れます。汚れがあればその都度落とし、残り餌は継ぎ足さず毎回新しいものに替えています。

せっかく綺麗にしても、餌が待ち遠しい子牛がこんなふうに飼槽に乗り出すことも…(もちろん、消毒し直しです。笑)

ちなみに、飼槽は子牛が牛房を出るたびに高圧洗浄機でしっかり洗い、次に入る子牛を清潔な状態で迎えられるようにしています。

まだ体の出来上がっていない子牛だからこそ、何を食べるかと同じくらい、どんな環境で食べるかも大事にしたいと思っています。

配合飼料は、様子を見ながらそっと

乾草をある程度食べたのを見てから、配合飼料を与えます。配合飼料を与えると牛たちは喜んで我先にと駆け寄ってきます。これも元気な証拠ですね。

このとき、たまに餌を食べに来ないで後ろでじっとしている子牛がいるんですが、こういう場合は要注意です。食欲がなければ病気の可能性もあるので、牛の番号を控えたり、場合によっては熱を測ったりします。

毎日同じ時間に作業していても、食い込みや餌の残り方はその日によってさまざまです。

「今日はよく食べているな」
「残り方がいつもと違うな」

そんな小さな変化を見逃さないよう、日々の観察をすごく大切にしています。

毎日のことを、丁寧に

やり方は牛舎ごとに違っても、牛の状態をよく見て、清潔な環境を整えて、しっかり食べられるようにする…その基本は、どの牛舎でも変わりません。

特別なことより、毎日のことを丁寧に。畜主さんの大切な子牛をお預かりしているからこそ、これからもそんな管理を続けていきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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