練習、練習ってなんの練習だよ、と思いますよね。固形飼料を食べる練習です。子牛を離乳させるとき、配合をどれくらい食べているか、というのは重要な目安になるかと思います。離乳すると、それまでミルクで賄っていたエネルギーを固形飼料のみで賄うことになるわけですから、それ相応に配合を食べている、ということは最重要項目のひとつでしょう。離乳させたはいいが、ミルクの分を補うほど配合を食べず、体調を崩して……となってくると、厄介ですよね。
今回は、子牛に配合や乾草をしっかり食べてもらうために、どんな工夫ができるだろう?というお話です。アグリサービス……というか、筆者の独断と偏見により行っている工夫のお話です。またなんかしょーもないこと言ってるなコイツ、とでも思ってやってください。
さて、工夫といっても、さしたるものではありません。子牛を導入後、早いうちに、配合や乾草を食べるトレーニングを少しさせている、というだけの話です。トレーニングなんてどうやるの?という話ですが、何のことはありません、いたってシンプルです。
子牛はミルクを飲み終えても、しばらくの間ちちくれモードが続きませんか?もっとミルク寄越せや!といって小突いたり吸い付いたりしてくるアレです(涎べっとり)。 トレーニングはこの状態のときに行います。ちちくれモードが終了して、何も欲しがってない子にはやりません。無理やり変なもの食わされた!と嫌な思い出を植え付けたくありませんからね。
上図のように、配合を数粒、手に取ります。欲しがる子牛の口の中に、これを入れてあげるだけです。乾草の場合、柔らかい部分を5~10㎝程度に小さくちぎって与えます。
これをやってあげることで、配合や乾草を早いうちから食べるようになる……と断言することは、残念ながらできそうにありません。何かデータを用意できるわけでもありませんし、そもそもいつから、どの程度食べれば結果として認識できるのか?という部分もありますので。
ただ、筆者の体感ではありますが、こうしたトレーニングにより、配合や乾草に口をつけるきっかけが生まれる子はいると感じています。すべての子牛が、というわけではありませんが、たとえ一部だけでも、早いうちから食い込む習慣をつける、その手助けになればいいなと考えています。
今回のお話は、子牛に対し、配合や乾草も食べられるんだよ、という意識付けを試みるものでしかありません。トレーニングさせてもなかなか食べ始めない子もいますし、何もしなくても食べる子もいます。これで少し食べるようになってくれればラッキー、くらいの気持ちで取り組んでみてはいかがでしょうか?なにせ、食べないものをしばらく置きっぱなしにしておいて、捨ててしまう、というのはもったいないし、不衛生でもありますからね。少しでも食べてくれれば、それだけ無駄を減らせるというものです。 さて、今回はこれでおしまいになります。次回は9/20更新予定です。閲覧ありがとうございました!
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